1人あたり都市公園面積1位は北海道27.6㎡。最下位東京は4.4㎡で、差は6.3倍。

1人あたり都市公園面積1位は北海道27.6㎡。最下位東京は4.4㎡で、差は6.3倍。
「公園の広さ」は、都道府県によってどれほど違うのか。
国土交通省の「都市公園等整備現況調査」(2022年)で、1人あたり都市公園面積を都道府県ごとに並べると、1位は北海道の27.56㎡、最下位は東京都の4.38㎡。差は6.29倍にのぼる。
全国平均は12.37㎡/人。北海道はその2.23倍、東京都はその35%。同じ日本の中で、1人が使える公園の広さは6倍以上違っている。
北海道27.56㎡、山形19.46㎡、宮城18.52㎡が上位3

上位10県を並べると、北日本と地方都市の厚みが見える。
| 順位 | 都道府県 | 1人あたり公園面積 |
|---|---|---|
| 1位 | 北海道 | 27.56㎡ |
| 2位 | 山形県 | 19.46㎡ |
| 3位 | 宮城県 | 18.52㎡ |
| 4位 | 秋田県 | 18.12㎡ |
| 5位 | 宮崎県 | 18.03㎡ |
| 6位 | 香川県 | 17.25㎡ |
| 7位 | 青森県 | 17.20㎡ |
| 8位 | 島根県 | 16.36㎡ |
| 9位 | 富山県 | 16.18㎡ |
| 10位 | 福井県 | 15.94㎡ |
1位の北海道が27.56㎡で突出している。2位山形の約1.42倍、10位福井の約1.73倍。面積が広く人口密度が低い北海道は、公園の総面積と人口の割り算でダントツの位置に来ている。
上位10県のうち、7県が東北・北陸・北海道といった「北日本・日本海側」の県。南では宮崎・香川・島根が入るが、首都圏・中部工業地帯・近畿圏の大都市県は一つも入っていない。
「1人あたり」で割るため、人口が多い県は分母が大きくなり、同じ公園面積でも数値が下がる仕組みだ。北海道はまず都市公園面積そのものが14,165.98haで全国最大(国土交通省調査)。その絶対面積の大きさに加えて、人口密度の低さで分母が小さく抑えられるため、1人あたりに換算するとさらに押し上がって27.56㎡という突出した数字になる。
最下位は東京、大阪、神奈川と続く
下位を見ると、首都圏・関西圏・太平洋ベルトの大都市県が並ぶ。
| 順位 | 都道府県 | 1人あたり公園面積 |
|---|---|---|
| 43位 | 埼玉県 | 7.19㎡ |
| 44位 | 千葉県 | 6.98㎡ |
| 45位 | 神奈川県 | 5.79㎡ |
| 46位 | 大阪府 | 5.76㎡ |
| 47位 | 東京都 | 4.38㎡ |
最下位の東京都4.38㎡は、1位北海道の約16%。差は6.29倍にのぼる。
東京・神奈川・大阪は、人口が多く市街地が密集している。公園の総面積(絶対値)は東京都も多く整備されているが、分母の人口が大きいため1人あたりの面積に直すと一気に下位に沈む。
埼玉・千葉も同様の構造で、首都圏の周辺部まで下位に広がっている。京都府7.73㎡、愛知県7.97㎡、徳島県7.83㎡など、人口密集地と相対的に人口が多い中都市県が下位に並ぶ。
興味深いのは、東京都の4.38㎡という数字が、都市公園として物理的に狭いわけではない点だ。実面積で見れば東京の都市公園は数千ヘクタール規模あり、整備状況は全国でも高い水準にある。しかし1,400万人超の人口で割ると、1人あたりは畳2.7枚分にまで小さくなる。「どう分けるか」ではなく「誰と分けるか」で、指標の結果が変わる。
「公園が広い」は「人が少ない」か
都市公園面積を「1人あたり」で割ると、分母の人口密度が強く効く。北海道・山形・秋田など人口減少が進む地域は、総面積が大きく変わらなくても1人あたりの値が相対的に高くなる。
逆に、首都圏は公園整備が進んでも、人口の集積速度に公園面積の拡大が追いつかない。東京都の1人あたり4.38㎡は、畳でいうと約2.7畳分。大阪府・神奈川県も同程度で、首都圏・関西圏の住民は畳3枚分の公園を自分の持ち分として持っている計算だ。
一方、北海道の27.56㎡は畳約17枚分。同じ指標で見て、約6倍の広さを1人で抱えていることになる。2位山形19.46㎡も畳約12枚分、10位福井15.94㎡でも畳約10枚分。上位10県はすべて「畳10枚分以上」で、家1軒分ほどの公園を1人ずつ持っている計算になる。
ただし、公園の「利用実態」は1人あたり面積だけでは語れない。交通アクセス、整備状況、安全性、遊具、駅前立地など、質的な要素が都市部の公園の価値を決める側面もある。数字としての「広さ」は地方に、機能としての「密度」は都市に、という整理もできる。
全47都道府県ランキング
2022年の1人あたり都市公園面積(㎡)を全47県で並べる。
| 順位 | 都道府県 | ㎡/人 | 順位 | 都道府県 | ㎡/人 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 27.56 | 25 | 長崎県 | 11.35 | |
| 2 | 山形県 | 19.46 | 26 | 高知県 | 11.13 | |
| 3 | 宮城県 | 18.52 | 27 | 大分県 | 11.09 | |
| 4 | 秋田県 | 18.12 | 28 | 広島県 | 10.81 | |
| 5 | 宮崎県 | 18.03 | 29 | 佐賀県 | 10.66 | |
| 6 | 香川県 | 17.25 | 30 | 岐阜県 | 10.56 | |
| 7 | 青森県 | 17.20 | 31 | 沖縄県 | 10.49 | |
| 8 | 島根県 | 16.36 | 32 | 山梨県 | 10.07 | |
| 9 | 富山県 | 16.18 | 33 | 茨城県 | 9.92 | |
| 10 | 福井県 | 15.94 | 34 | 三重県 | 9.90 | |
| 11 | 岡山県 | 15.67 | 35 | 福岡県 | 9.30 | |
| 12 | 山口県 | 15.46 | 36 | 滋賀県 | 9.18 | |
| 13 | 栃木県 | 14.88 | 37 | 静岡県 | 9.00 | |
| 14 | 新潟県 | 14.40 | 38 | 熊本県 | 8.63 | |
| 15 | 石川県 | 13.93 | 39 | 和歌山県 | 8.41 | |
| 16 | 奈良県 | 13.87 | 40 | 愛知県 | 7.97 | |
| 17 | 群馬県 | 13.84 | 41 | 徳島県 | 7.83 | |
| 18 | 福島県 | 13.80 | 42 | 京都府 | 7.73 | |
| 19 | 長野県 | 13.78 | 43 | 埼玉県 | 7.19 | |
| 20 | 岩手県 | 13.73 | 44 | 千葉県 | 6.98 | |
| 21 | 兵庫県 | 13.14 | 45 | 神奈川県 | 5.79 | |
| 22 | 鹿児島県 | 12.32 | 46 | 大阪府 | 5.76 | |
| 23 | 鳥取県 | 11.95 | 47 | 東京都 | 4.38 | |
| 24 | 愛媛県 | 11.88 |
北海道27.6㎡、東京4.4㎡、その差6.3倍
北海道27.56㎡、東京都4.38㎡、全国平均12.37㎡。1人あたり公園面積で、1位と最下位は6.29倍。畳17枚分と畳2.7枚分の違いが、47都道府県の中で存在している。公園の広さは、整備された都市公園の絶対面積と、人口の集積度合いの両方で動く指標だ。北海道は実面積も全国最大の14,165.98haで、そこに人口密度の低さが重なって1人あたり27.56㎡という突出した位置に来ている。東京は実面積として整備された都市公園は多いが、1,400万人超の分母で割ると4.38㎡まで小さくなる。同じ計算式から、地方と都市の輪郭が浮かび上がってくる。
もっと詳しく
データ出典: 国土交通省「都市公園等整備現況調査」(2022年、総務省「社会・人口統計体系」経由)



