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2026年3月時点

GI登録1位は北海道11件と熊本11件のタイ。首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は0件で東京も1件のみ。

公開日: 2026-05-19
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GI登録1位は北海道11件と熊本11件のタイ。首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は0件で東京も1件のみ。

GI登録1位は北海道11件と熊本11件のタイ。首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は0件で東京も1件のみ。

「ブランド産品=大都市の経済圏が中心」というイメージは、公的なブランド認定の数で見ると逆になる。

農林水産省「地理的表示(GI)保護制度 登録産品一覧」(2026年3月時点)の都道府県別登録数では、47県合計167件、全国平均3.55件/県。1位は北海道11件と熊本県11件のタイ。3位タイの岩手県・鹿児島県9件と続き、上位10県のうち4県(岩手・福島・青森・秋田)が東北勢で占められる。

ところが首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は登録0件で47県中タイ最下位。東京都も1件のみ(36位タイ)、大阪・京都も2件(29位タイ)で全国平均3.55件を下回る。「ブランド=大都市の経済力」とは逆に、農産・畜産・水産の生産地が強い構造になっている。

GI登録 47県ランキング

数字の前に:データの定義

GI(Geographical Indication)は、農林水産省が運営する「地理的表示保護制度」(2014年法律施行)に基づく公的な産品認定。地域名と産品名を結びつけたブランドを国が登録し、不正使用に対する取締権限を国が持つ仕組み。

夕張メロン、神戸ビーフ、市田柿、八丁味噌、宇治抹茶などが代表例。登録には「地域特性と品質が結びつく根拠」「30年以上の生産実績」「生産者団体の管理体制」など複数の条件を満たす必要があり、地域ブランドの「最も公的な認定」と位置づけられる。

本記事のデータは2026年3月時点の登録一覧(167件)を、各産品の「主たる生産地」(都道府県単位)で集計したもの。複数県にまたがる産品は本HTMLに含まれる代表県への割当て。

1位タイは北海道11件と熊本11件、東北4県が上位独占

GI登録数の上位10県を並べると、地方県の集中が際立つ。

順位 都道府県 登録数
1位 北海道 11件
1位 熊本県 11件
3位 岩手県 9件
3位 鹿児島県 9件
5位 福島県 7件
5位 青森県 7件
7位 兵庫県 6件
7位 秋田県 6件
9位 山形県 5件
9位 沖縄県 5件
9位 福井県 5件
9位 茨城県 5件
9位 鳥取県 5件

1位の北海道と熊本県が11件で並ぶ構造。「北海道独走」のイメージはGI登録では成立せず、九州勢の熊本県が同数1位を取る。

上位10県のうち東北勢が4県(岩手・福島・青森・秋田)を占め、計29件で全国(167件)の17.4%。「東北=食材ブランド王国」が数値で見える形になっている。九州勢も熊本・鹿児島の2県で20件、上位10には沖縄も入る。

首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は0件、東京も1件のみ

最下位帯は首都圏が独占する。

順位 都道府県 登録数
36位 東京都 1件
36位 群馬県 1件
36位 高知県 1件
45位 埼玉県 0件
45位 千葉県 0件
45位 神奈川県 0件

首都圏3県(埼玉・千葉・神奈川)は登録0件で45位タイ最下位。47県の中でこの3県だけが0件にとどまる。東京都も1件のみで36位タイ。

近畿圏も大阪・京都ともに2件(29位タイ)で全国平均を下回る。3大都市圏(首都圏・近畿・中京)の中心府県は、いずれも全国平均3.55件を下回り、中京の愛知も3件(22位タイ)にとどまる。

「経済規模=ブランド力」の常識に反して、GI登録では生産者団体の管理体制と「30年以上の生産実績」が要件となるため、農産・畜産・水産の生産集積地が強くなる構造がある。首都圏3県は人口・経済規模では全国上位だが、農産物の地域ブランド集積では下位に沈む。

GI登録 上位vs下位の対比

「ブランド=大都市」常識との逆説

47県のGI登録数の地理を眺めると、経済規模との逆相関が見える。人口・GDP上位の首都圏3県(神奈川3位・埼玉5位・千葉6位)が登録0件で、人口下位の岩手(32位)・秋田(38位)・福井(43位)が上位10入りする構造。

人口順位 GI登録数 GI登録順位
神奈川県 2位 0件 45位
埼玉県 5位 0件 45位
千葉県 6位 0件 45位
北海道 8位 11件 1位
熊本県 23位 11件 1位
岩手県 32位 9件 3位
秋田県 38位 6件 7位

GIは「地域特性と品質の結びつき」「30年以上の生産実績」を要件とするため、農産・畜産・水産の生産集積と、生産者団体の組織化が登録のカギになる。首都圏3県は近郊野菜などの生産地でもあるが、首都圏向けの大量供給型農業が中心で「特定地域名+固有品質」のブランド構築には向きにくい。一方、北海道・東北・九州は生産規模に加えて、生産者団体の地域内組織化が進んでいる。

全47都道府県 GI登録数ランキング

2026年3月時点のGI(地理的表示)登録産品の都道府県別件数を全47県で並べる。同率順位は同位扱い。全国合計167件、全国平均3.55件/県。

順位 都道府県 登録数 順位 都道府県 登録数
1 北海道 11件 22 岐阜県 3件
1 熊本県 11件 22 愛知県 3件
3 岩手県 9件 22 新潟県 3件
3 鹿児島県 9件 22 石川県 3件
5 福島県 7件 29 京都府 2件
5 青森県 7件 29 大阪府 2件
7 兵庫県 6件 29 岡山県 2件
7 秋田県 6件 29 栃木県 2件
9 山形県 5件 29 福岡県 2件
9 沖縄県 5件 29 長崎県 2件
9 福井県 5件 29 長野県 2件
9 茨城県 5件 36 三重県 1件
9 鳥取県 5件 36 佐賀県 1件
14 宮城県 4件 36 大分県 1件
14 山口県 4件 36 奈良県 1件
14 島根県 4件 36 山梨県 1件
14 広島県 4件 36 愛媛県 1件
14 徳島県 4件 36 東京都 1件
14 滋賀県 4件 36 群馬県 1件
14 静岡県 4件 36 高知県 1件
14 香川県 4件 45 千葉県 0件
22 和歌山県 3件 45 埼玉県 0件
22 宮崎県 3件 45 神奈川県 0件
22 富山県 3件

注:単位は件。データは農林水産省「地理的表示(GI)保護制度 登録産品一覧」2026年3月時点。各産品の主たる生産地(都道府県)で集計。同率順位は同位扱い。


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データ出典: 農林水産省「地理的表示(GI)保護制度 登録産品一覧」(2026年3月時点)

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