47ものがたり
2023-2025年平均(3年平均)

ヨーグルト支出額1位は水戸市。2位さいたま、3位山形と、関東と東北が上位に並ぶ。

公開日: 2026-05-02
#ヨーグルト#水戸#関東#東北#家計調査#3年平均
ヨーグルト支出額1位は水戸市。2位さいたま、3位山形と、関東と東北が上位に並ぶ。

ヨーグルト支出額1位は水戸市。2位さいたま、3位山形と、関東と東北が上位に並ぶ。

ヨーグルトの「聖地」と言われると、どこを思い浮かべるだろうか。乳製品のイメージから北海道を挙げる人も、東北の山形や岩手を挙げる人も、関東の大都市を挙げる人もいるかもしれない。

家計調査の数字は、意外な地図を見せる。

直近3年(2023〜2025年)平均で、都道府県庁所在市及び政令指定都市のヨーグルト支出額を並べると、1位は水戸市の17,665円。全国平均14,105円の1.25倍にあたる。

2位はさいたま市17,175円、3位は山形市17,109円、4位は福島市16,160円、5位は浜松市16,041円。関東(水戸・さいたま・浜松)と東北(山形・福島)が上位に並ぶ。北海道の札幌市は11,463円で46位と、乳製品の産地イメージとは一致しない位置にある。

上位は関東と東北で固まる

ヨーグルト支出額ランキング 2023-2025年 3年平均

上位10都市を並べると、関東と東北の都市が目立つ。

順位 観測都市 3年平均支出額
1位 水戸市 17,665円
2位 さいたま市 17,175円
3位 山形市 17,109円
4位 福島市 16,160円
5位 浜松市 16,041円
6位 東京都区部 15,990円
7位 千葉市 15,816円
8位 盛岡市 15,778円
9位 前橋市 15,687円
10位 川崎市 15,590円

関東の水戸・さいたま・東京都区部・千葉市・前橋市・川崎市と、東北の山形市・福島市・盛岡市、そして静岡県の浜松市。上位10都市のうち、西日本からは1都市も入っていない。

全国平均を下回る下位グループには、松山市(42位、11,918円)、長崎市(43位、11,760円)、熊本市(44位、11,594円)、大分市(45位、11,537円)、札幌市(46位、11,463円)、北九州市(47位、11,415円)、鹿児島市(48位、11,248円)、宮崎市(49位、10,888円)、那覇市(50位、10,865円)と西日本・九州の都市が並ぶ。最下位は和歌山市の10,109円で、1位水戸市との差は1.75倍。

なぜ関東と東北が上位なのか

理由1 — 首都圏流通で、ヨーグルト関連商品の選択肢が厚い。
首都圏を中心に、プロバイオティクス系のヨーグルトや機能性表示食品のヨーグルトが多く流通している。水戸市・さいたま市・東京都区部などの都市では、スーパーの商品棚での占有率が高く、購入機会が多い可能性がある。

理由2 — 朝食習慣としてのヨーグルトが定着している地域性。
関東と東北の上位都市では、朝食にヨーグルトを取り入れる世帯が多い可能性がある。家計調査は「支出額」を測る統計なので、頻度が高い地域は支出額も積み上がる。

理由3 — 北海道が上位でない背景は、消費構造の違いにありそうだ。
北海道は乳製品の生産地として知られるが、家庭のヨーグルト支出額ではランキング上位に入っていない。ヨーグルトは全国的に流通する大手メーカー製品が中心で、生産地であることが家庭の支出額を直接押し上げる品目ではない可能性がある。産地イメージと家計調査の数字が、必ずしも一致しない品目のひとつと見ることができる。

19年間の推移

ヨーグルト支出額の推移 2007-2025年

2007年から2025年にかけて、全国平均のヨーグルト支出額は大きく伸びた。2007年の7,950円から2025年の14,691円まで、約85%の増加にあたる。ヨーグルトは全国的に消費が拡大している品目だ。

水戸市は長期的に上位を維持しており、2015年前後に17,000円台へ到達。その後も15,000〜18,000円台で推移し、近年の3年平均で首位に立っている。

2010年代には、機能性表示食品としてのヨーグルト(脂肪ゼロ、プラズマ乳酸菌、トクホ製品など)の種類が急増した。首都圏の量販店では種類が極端に多く、価格帯も幅広い。その選択肢の広さが、購入単価と頻度の両方を押し上げた可能性がある。

西日本や九州の下位グループに和歌山・那覇・宮崎・鹿児島・北九州・札幌・大分・熊本・長崎・松山などが並ぶ理由は、一次情報での裏付けがあるわけではない。家計調査の数字からは、産地イメージや朝食スタイル、世帯構成など複数の要因が地域差として現れている可能性が読み取れる程度で、単一の原因に帰着させるのは難しい。

全52観測都市ランキング

家計調査では、都道府県庁所在市と政令指定都市の合計52観測都市を比較できる。3年平均ランキングには相模原市を含む全52都市を並べた。

順位 名称 2023〜2025年平均 順位 名称 2023〜2025年平均
1 水戸市 17,665円 27 堺市 13,966円
2 さいたま市 17,175円 28 山口市 13,897円
3 山形市 17,109円 29 松江市 13,894円
4 福島市 16,160円 30 秋田市 13,879円
5 浜松市 16,041円 31 徳島市 13,441円
6 東京都区部 15,990円 32 高松市 13,438円
7 千葉市 15,816円 33 長野市 13,368円
8 盛岡市 15,778円 34 福井市 13,229円
9 前橋市 15,687円 35 大阪市 13,151円
10 川崎市 15,590円 36 青森市 13,120円
11 新潟市 15,576円 37 高知市 13,066円
12 名古屋市 15,512円 38 金沢市 13,046円
13 富山市 15,368円 39 鳥取市 12,967円
14 仙台市 15,026円 40 京都市 12,644円
15 相模原市 15,023円 41 佐賀市 12,276円
16 津市 14,790円 42 福岡市 12,066円
17 甲府市 14,736円 43 松山市 11,918円
18 岡山市 14,691円 44 長崎市 11,760円
19 横浜市 14,544円 45 熊本市 11,594円
20 宇都宮市 14,401円 46 大分市 11,537円
21 岐阜市 14,355円 47 札幌市 11,463円
22 奈良市 14,238円 48 北九州市 11,415円
23 広島市 14,174円 49 鹿児島市 11,248円
24 神戸市 14,166円 50 宮崎市 10,888円
25 静岡市 14,080円 51 那覇市 10,865円
26 大津市 13,966円 52 和歌山市 10,109円

水戸17,665円、和歌山10,109円、札幌46位

水戸市17,665円、和歌山市10,109円、全国平均14,105円。1位と最下位で1.75倍、全国平均の1.25倍。乳製品の産地として知られる北海道の札幌市は46位にとどまる。家庭のヨーグルト地図は、産地ではなく流通と習慣が主に決めている。


もっと詳しく

データ出典: 総務省統計局「家計調査」(2007〜2025年・3年平均使用・二人以上の世帯・都道府県庁所在市及び政令指定都市)