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2023-2025年平均(3年平均)

アイスクリーム支出額1位は福島市14,409円。南国沖縄は最下位、東北・北陸が上位。

公開日: 2026-05-07
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アイスクリーム支出額1位は福島市14,409円。南国沖縄は最下位、東北・北陸が上位。

アイスクリーム支出額1位は福島市14,409円。南国沖縄は最下位、東北・北陸が上位。

「暑い夏にアイスを食べる」が常識なら、南国の沖縄や九州がアイス消費の上位になってもおかしくない。

だが家計調査の直近3年(2023〜2025年)平均で、都道府県庁所在市及び政令指定都市のアイスクリーム・シャーベット支出額を並べると、結果は逆になっている。

1位は福島市の14,409円、2位山形市14,068円、3位金沢市13,889円、4位さいたま市13,886円、5位川崎市13,716円。上位5都市は東北・北陸・首都圏の内陸寄りに集中し、沖縄県の那覇市は最下位の9,755円。

全国平均は12,306円。1位福島市はその1.17倍、最下位那覇市はその79%。1位と最下位の差は1.48倍にのぼる。

福島14,409円、山形14,068円、東北・北陸が上位

アイスクリーム支出額ランキング 2023-2025年 3年平均

上位10都市を並べると、「暑い南国」とは逆の地図が見える。

順位 観測都市 3年平均支出額
1位 福島市 14,409円
2位 山形市 14,068円
3位 金沢市 13,889円
4位 さいたま市 13,886円
5位 川崎市 13,716円
6位 宇都宮市 13,596円
7位 盛岡市 13,587円
8位 鹿児島市 13,321円
9位 浜松市 13,234円
10位 鳥取市 13,193円

東北が3都市(福島・山形・盛岡)、北陸が1都市(金沢)、首都圏が2都市(さいたま・川崎)、北関東が1都市(宇都宮)、中部・山陰が2都市(浜松・鳥取)、九州南部が1都市(鹿児島)。沖縄・九州北部の暑い地域は上位10には入らない。

1位福島と10位鳥取の差は1,216円。上位10都市はすべて13,193〜14,409円の帯にまとまり、全国平均12,306円を880円以上上回る水準で密集している。なお全国平均を超える都市は30位水戸市(12,383円)まで広く分布しており、上位10都市はその中の最も厚い帯にあたる。

なぜ東北・北陸が上位なのか

諸説あるが、よく指摘されるのは以下の3点。

1つめは冬の暖房文化。東北・北陸の寒冷地では、冬の家庭が高い室温に保たれ、室内で冷たいアイスを食べる習慣が根付いているとする説がある。

2つめは1世帯あたりの消費量。東北・北陸は世帯人員が比較的多く、子ども・高齢者を含めた家族全員でアイスを買う頻度が高い可能性がある。

3つめは地元メーカー・販売チャネルの存在。寒冷地では地域に根ざしたアイス製造や小売の取扱いが定着しているという指摘もある。ただし、これも統計値からは因果を直接示せない仮説の範囲。

ただし、これらは仮説の域を出ず、家計調査の数字からは因果関係を直接示すことはできない。確実なのは、「暑い地域ほどアイスを買う」という単純な因果は成立しない、という観察事実だ。

最下位は那覇市の9,755円、1.48倍差

下位を見ると、九州北部・四国・関西の都市が並ぶ。

順位 観測都市 3年平均支出額
49位 秋田市 11,188円
50位 北九州市 11,141円
51位 神戸市 10,820円
52位 那覇市 9,755円

最下位の那覇市9,755円は、1位福島市の約68%。差は1.48倍にとどまる。アイスクリームは日本全国で買われる品目で、家計調査の品目の中でも1位と最下位の差が小さい側に入るが、それでも1.48倍の差は「1位が東北、最下位が南国」という逆転の現れとしては十分な幅だ。

那覇市ではアイスクリームよりも氷菓・かき氷・ブルーシール(沖縄のアイスチェーン)など、分類の異なるデザートが選ばれやすい可能性もある。家計調査の「アイスクリーム・シャーベット」品目の定義上、集計から漏れている可能性もゼロではない。

全国では17年で+68.7%、アイスクリーム市場が拡大

アイスクリーム支出額の推移 2007-2025年

アイスクリーム支出額の全国平均は、2007〜2009年の7,294円から2023〜2025年の12,306円へと、約68.7%も増えている。

背景には、プレミアムアイス市場の拡大(ハーゲンダッツ・ピノ・ジェラートなど高価格帯商品の定着)、コンビニでのアイス購入の定着、和菓子系アイスや健康志向アイスなど品目の多様化がある。

17年で+68.7%という伸び幅は、家計調査の品目の中でもかなり高い部類に入る。夏だけでなく年間を通じて買われる習慣が広がり、アイスクリームは季節性の強い嗜好品から、日常の食卓に組み込まれた品目へと位置を変えてきた。

全52観測都市ランキング

家計調査では、都道府県庁所在市と政令指定都市の合計52観測都市を比較できる。3年平均ランキングには相模原市を含む全52都市を並べた。

順位 名称 2023〜2025年平均 順位 名称 2023〜2025年平均
1 福島市 14,409円 27 福岡市 12,413円
2 山形市 14,068円 28 宮崎市 12,405円
3 金沢市 13,889円 29 佐賀市 12,395円
4 さいたま市 13,886円 30 水戸市 12,383円
5 川崎市 13,716円 31 青森市 12,287円
6 宇都宮市 13,596円 32 横浜市 12,260円
7 盛岡市 13,587円 33 千葉市 12,206円
8 鹿児島市 13,321円 34 熊本市 12,205円
9 浜松市 13,234円 35 徳島市 12,170円
10 鳥取市 13,193円 36 高松市 12,115円
11 大津市 13,096円 37 福井市 12,058円
12 山口市 13,079円 38 前橋市 11,885円
13 富山市 13,016円 39 京都市 11,867円
14 新潟市 12,999円 40 松江市 11,791円
15 東京都区部 12,995円 41 奈良市 11,777円
16 高知市 12,901円 42 広島市 11,760円
17 札幌市 12,827円 43 津市 11,574円
18 静岡市 12,789円 44 和歌山市 11,498円
19 相模原市 12,744円 45 名古屋市 11,406円
20 仙台市 12,744円 46 大分市 11,396円
21 岡山市 12,687円 47 松山市 11,377円
22 長野市 12,617円 48 岐阜市 11,252円
23 大阪市 12,499円 49 秋田市 11,188円
24 堺市 12,494円 50 北九州市 11,141円
25 長崎市 12,463円 51 神戸市 10,820円
26 甲府市 12,462円 52 那覇市 9,755円

福島14,409円、那覇9,755円、アイスは暑さと関係しない

福島市14,409円、山形市14,068円、全国平均12,306円、最下位那覇市9,755円。1位と最下位で1.48倍、上位10都市は東北・北陸・首都圏・北関東の内陸寄り。暑い南国がアイスを最も買うわけではなく、寒冷地や首都圏が多く買うという逆転の地図がある。全国平均は17年で+68.7%と大きく伸び、アイスクリームは季節性を超えて日常の食卓に位置を広げている。


もっと詳しく

データ出典: 総務省「家計調査」(2007〜2025年・3年平均使用・二人以上の世帯・都道府県庁所在市及び政令指定都市)

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