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コンビニ三国志:セブンが1位は47県中26県だけ。ローソン11県・ファミマ11県(愛媛は両社同率)。

公開日: 2026-05-10
#コンビニ#セブン-イレブン#ローソン#ファミリーマート#店舗数#愛知#沖縄#島根
コンビニ三国志:セブンが1位は47県中26県だけ。ローソン11県・ファミマ11県(愛媛は両社同率)。

コンビニ三国志:セブンが1位は47県中26県だけ。ローソン11県・ファミマ11県(愛媛は両社同率)。

「コンビニといえばセブン-イレブン」のイメージは、店舗数では正しい。全国合計でセブン21,725店、ファミマ16,179店、ローソン14,532店で、3社合計52,436店のうちセブンが41.4%を占める。

ところが、47都道府県でそれぞれ「3社中1位はどこか」を集計すると、セブンが1位なのは26県だけ。残り21県では、ローソンかファミマが覇者になっている。

ローソンが覇者の県は11県(青森・秋田・富山・和歌山・鳥取・島根・徳島・香川・愛媛・高知・大分)。四国・山陰・北東北の地方県で強い。

ファミマが覇者の県は11県(岩手・石川・福井・岐阜・愛知・三重・大阪・奈良・鹿児島・沖縄、愛媛)。中部・近畿・南端で目立つ。

なお愛媛県はローソン207店とファミマ207店が同率1位(セブンは137店)のため、両社の覇者カウントに重複して含まれる。3社の覇者数合計(26+11+11=48)が47県を超えるのはこの重複1件のため。

最大の意外は愛知県。ファミマが1,593店で県内1位、セブン1,059店を534店も上回る。「セブン本拠地」のイメージとは違う県別の構造がある。

コンビニ47県覇者マップ

数字の前に:データの定義

このランキングは、セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートの公式店舗検索(2026年4月時点)から、各社の都道府県別店舗数をパース・集計した結果。

集計は以下のとおり。

  • セブン-イレブン: 公式店舗検索 seven-eleven.areamarker.com(Playwright HTML パース)
  • ローソン: 公式店舗検索 e-map.ne.jp/p/lawson(Playwright HTML パース)
  • ファミリーマート: 公式店舗検索 storelocator API

3社以外(北海道のセイコーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ等のローカル系)は本記事の集計対象外。「コンビニ三国志」は3社限定の構図として読んでほしい。

セブン覇者26県は関東・東北・関西の主要県

セブン-イレブンが3社中1位の県は26県。地域分布を見ると、関東・東北の主要県と、関西・中国・九州の中心県が並ぶ。

順位 主な覇者県(セブン1位の県)
関東 茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨
東北 宮城・山形・福島・新潟・長野
中部 静岡
関西 京都・滋賀・兵庫
中国 岡山・広島・山口
九州 福岡・佐賀・長崎・熊本・宮崎
その他 北海道

東京都はセブン2,843店で全国1位。神奈川1,516店、埼玉1,267店、千葉1,184店と関東で圧倒的。福岡県も1,056店で関東外では最大級。

セブンが強い県は、人口・経済規模が大きい主要県と、ローソン・ファミマの出店が遅れた地方の主要都市の組み合わせと読める。

ローソンは四国・山陰・北東北で覇者11県(うち愛媛は同率)

ローソンが3社中1位の県は11県。うち愛媛県はファミマと同率1位、残り10県は単独1位。地理的に偏りが強い。

順位 都道府県 ローソン店舗数 2位(差)
1位 青森県 277 ファミマ180(97店差)
2位 愛媛県 207 ファミマ207(同率1位)
3位 大分県 200 セブン192(8店差)
4位 秋田県 180 ファミマ120(60店差)
5位 富山県 171 ファミマ149(22店差)
6位 和歌山県 157 ファミマ104(53店差)
7位 高知県 138 ファミマ96(42店差)
8位 島根県 136 セブン74(62店差)
9位 徳島県 134 セブン81(53店差)
10位 鳥取県 131 ファミマ67(64店差)
10位 香川県 131 セブン123(8店差)

四国4県(徳島・香川・愛媛・高知)すべてでローソン1位(愛媛はファミマと同率)。山陰の鳥取・島根もローソン圧倒。北東北の青森・秋田もローソン。「西日本の日本海側」「四国」「北東北」がローソンの強域。

特に島根県は136店で2位セブンの74店を約1.84倍引き離す。鳥取県も131対62でほぼ2倍差。「人口の少ない地方ほどローソンが強い」傾向が見える。

ファミマは愛知・大阪・沖縄で覇者11県(うち愛媛は同率)

ファミリーマートが3社中1位の県は11県。うち愛媛県はローソンと同率1位、残り10県は単独1位。中部・近畿・南端に集中する。

順位 都道府県 ファミマ店舗数 2位(差)
1位 愛知県 1,593 セブン1,059(534店差)
2位 大阪府 1,338 セブン1,287(51店差)
3位 三重県 389 セブン177(212店差)
4位 岐阜県 340 セブン192(148店差)
5位 沖縄県 339 ローソン268(71店差)
6位 鹿児島県 258 セブン216(42店差)
7位 石川県 244 セブン139(105店差)
8位 愛媛県 207 ローソン207(同率1位)
9位 岩手県 186 ローソン180(6店差)
10位 福井県 149 ローソン109(40店差)
11位 奈良県 144 セブン137(7店差)

愛知1,593店は3社・47県の中で「自県でぶっちぎり1位」のチャンピオン。セブン愛知1,059店を534店引き離して、ファミマ愛知の圧倒は他県を超える。三重・岐阜・愛知・福井・石川と、中部地方の沿岸部で覇者になっている。

南の鹿児島・沖縄もファミマ。沖縄は3社合計密度が47県1位で、その中でファミマが頭1つ抜ける。

岩手・奈良・京都は3社が接戦

47県の中には、3社の店舗数が接近していて「覇者」の差が小さい県も存在する。

都道府県 セブン ローソン ファミマ 1位と2位の差
岩手県 164 180 186 ファミマ186 vs ローソン180、6店差
奈良県 137 137 144 ファミマ144 vs セブン/ローソン137、7店差
京都府 349 321 329 セブン349 vs ファミマ329、20店差

岩手県は3社差が22店(最少164と最大186の間)で、4店差・6店差レベルで覇者が入れ替わる接戦。奈良県もセブンとローソンが同数137店で2位タイ、ファミマが7店差で1位。

これらの県では、店舗の出店・閉店1件で県別覇者が変わる可能性があり、「コンビニ三国志」の前線地帯と言える。

人口10万人あたり密度1位は沖縄55店、最下位は奈良32店

47県全体で3社合計の店舗密度(人口10万人あたり)を見ると、別の地図が浮かぶ。

順位 都道府県 3社合計店舗数 人口10万人あたり
1位 沖縄県 811 55.28店
2位 山梨県 420 52.76店
3位 鳥取県 260 48.60店
4位 東京都 6,787 48.16店
5位 青森県 570 48.14店
順位 都道府県 3社合計店舗数 人口10万人あたり
47位 奈良県 418 32.28店
46位 兵庫県 1,883 35.07店
45位 岐阜県 706 36.54店
44位 埼玉県 2,706 36.84店
43位 滋賀県 524 37.32店

沖縄県の55.28店は東京の48.16店を上回る。人口あたりではコンビニが最も密集している県。山梨・鳥取・青森も上位で、絶対数は少なくても人口比では多い。

最下位の奈良県32.28店は、奈良が「コンビニ覇者の接戦県」で店舗数が少ないわけではないが、人口130万人に対して418店と、人口に対して店舗が控えめ。

3社別 県別店舗数 上位10県

全47都道府県 コンビニ3社の店舗数と覇者

2026年4月時点の3社別店舗数と、3社中1位の社名を全47県で並べる。

都道府県 セブン ローソン ファミマ 覇者
北海道 990 722 248 セブン
青森県 113 277 180 ローソン
岩手県 164 180 186 ファミマ
宮城県 443 264 322 セブン
秋田県 126 180 120 ローソン
山形県 187 104 123 セブン
福島県 456 159 176 セブン
茨城県 645 212 321 セブン
栃木県 482 197 218 セブン
群馬県 489 234 112 セブン
埼玉県 1,267 677 762 セブン
千葉県 1,184 584 643 セブン
東京都 2,843 1,592 2,352 セブン
神奈川県 1,516 1,060 983 セブン
新潟県 430 223 162 セブン
富山県 138 171 149 ローソン
石川県 139 105 244 ファミマ
福井県 70 109 149 ファミマ
山梨県 209 130 81 セブン
長野県 453 173 254 セブン
岐阜県 192 174 340 ファミマ
静岡県 765 278 495 セブン
愛知県 1,059 693 1,593 ファミマ
三重県 177 141 389 ファミマ
滋賀県 221 147 156 セブン
京都府 349 321 329 セブン
大阪府 1,287 1,184 1,338 ファミマ
兵庫県 690 681 512 セブン
奈良県 137 137 144 ファミマ
和歌山県 87 157 104 ローソン
鳥取県 62 131 67 ローソン
島根県 74 136 61 ローソン
岡山県 318 247 226 セブン
広島県 593 316 246 セブン
山口県 315 135 91 セブン
徳島県 81 134 77 ローソン
香川県 123 131 114 ローソン
愛媛県 137 207 207 ローソン=ファミマ同率
高知県 51 138 96 ローソン
福岡県 1,056 534 537 セブン
佐賀県 193 80 78 セブン
長崎県 207 132 152 セブン
熊本県 385 166 195 セブン
大分県 192 200 116 ローソン
宮崎県 210 109 134 セブン
鹿児島県 216 202 258 ファミマ
沖縄県 204 268 339 ファミマ
全国合計 21,725 14,532 16,179 セブン

注:単位は店舗。「覇者」は3社のうち最多店舗数の社。愛媛県はローソン207店・ファミマ207店で同率1位(本記事ではローソン覇者11県・ファミマ覇者11県の両方にカウント、合計が47を超えるのはこの重複のため)。データは2026年4月時点の各社公式店舗検索。

「コンビニ業界の常識」と「県別の現実」は違う

47県のコンビニの地図を眺めると、3つの構造が見える。

第一に、セブンの強さは都市圏に偏っている。関東・関西・中部の経済規模が大きい県で1位になりやすく、地方の小さな県では負けることがある。

第二に、ローソンの強さは「人口の少ない地方の日本海側・四国」。市場規模が小さい地域でも継続的に出店を続けてきた歴史が、現在の覇者構造に表れている。

第三に、ファミマの強さは「中部・近畿・南端」。愛知・大阪・沖縄の3エリアで強く、ファミマ最多1,593店の愛知は3社・47県の中でも例外的な集中地。

「セブン圧勝」という業界イメージは正しいが、47県の現場ではローソン・ファミマも21県で覇者になっている。コンビニの選び方は県によって違う。


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データ出典:

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