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納豆に年7,000円使う県がある。
47ものがたり vol.9 — データ出典:総務省統計局「家計調査」(1985〜2025年・3年平均使用)
納豆に年間7,000円以上使う県がある。
1位は福島県。年間7,102円。
2位は岩手(6,950円)、3位は秋田(6,875円)。TOP6はすべて東北+北関東。納豆は東日本の食べ物だ。
一方、和歌山は2,468円。1位の福島の3分の1。東西の「納豆格差」は3倍ある。本記事の数値は3年平均(2023〜2025年)に基づく。
40年で消費額3倍
しかし驚くべきは40年間の変化だ。
全国平均は1985年の1,802円から2025年の5,140円へ。+166%。ほぼ3倍。食卓の記事で見た「現れた食品TOP5」に納豆が入っていた理由がここにある。
納豆消費額の推移(注目4県 vs 全国平均)
年間支出額(円)/ 二人以上の世帯・県庁所在市
注目は紫の京都とオレンジの沖縄。かつて「納豆嫌い」と言われた西日本・沖縄が、19年間で急速に納豆を受け入れている。
西日本の「納豆革命」
19年間の変化率(伸びた県 vs 元々強い県)
3年平均ベース: 2007-2009年 → 2023-2025年
沖縄+67%、京都+58%、大阪+41%。西日本の伸びが凄まじい。
一方、元々1位の福島は+1%。東北勢はほぼ横ばいだ。納豆は「東高西低」から「全国区」へ変わりつつある。ただし絶対額ではまだ3倍の差がある。
なぜ納豆は全国に広がったのか
安い。3パック100円前後。最もコスパの良いタンパク源の一つだ。
健康。ナットウキナーゼ、発酵食品ブーム。テレビの健康番組で繰り返し取り上げられた。
手軽。調理不要。パックを開けて混ぜるだけ。忙しい朝の救世主だ。
「安い・健康・手軽」の三拍子が、西日本の「なんとなく苦手」を超えた。味覚の壁より、コスパの壁のほうが低かったのだ。
データ出典:総務省統計局「家計調査」(1985〜2025年・3年平均使用)