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2050年、人口が4割 消える県がある。

47ものがたり vol.7 — データ出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」/ 総務省「国勢調査」

2020年、秋田県の人口は96万人だった。

2050年の推計は56万人。

30年で4割の人が消える。

国立社会保障・人口問題研究所の推計データが描く2050年の日本は、今とはまったく違う国の姿をしている。

2050年、人口が3割以上減る県

2020年の実績人口と2050年の推計人口を比較して、減少率が大きい県を並べる。

2050年人口減少率ワースト10
2020年実績 → 2050年推計(国立社会保障・人口問題研究所)

秋田県の−42%が突出している。96万人から56万人へ。現在の鳥取県(55万人)より少なくなる。

青森−39%、岩手−35%、高知−35%。東北と四国の過疎が加速する。

順位県名2020年2050年増減
1位秋田県96万56万−42%
2位青森県124万75万−39%
3位岩手県121万78万−35%
4位高知県69万45万−35%
5位長崎県131万87万−34%
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46位沖縄県147万139万−5%
47位東京都1,405万1,440万+2.5%

東京だけが増える。47都道府県で唯一のプラス。日本全体が縮む中、東京だけが膨張を続ける。

秋田の50年

秋田県の人口推移を1975年から2050年まで、75年のスパンで見る。

人口推移と将来推計(万人)
実線: 実績 / 破線: 推計(2025年以降)

赤の秋田。1980年の126万人をピークに、一直線に下がり続ける。2050年には56万人。ピークから半分以下になる。

緑の東京は正反対だ。1975年の1,168万人から2050年の1,440万人へ。常に上昇。秋田が半減する間に、東京は2割以上増える。

紫の沖縄は2025年の148万人をピークに、ゆるやかに減少に転じる。唯一「これから減り始める」県だ。

消える町、膨らむ都市

人口減少は単なる数字の話ではない。

秋田で40%の人が消えるということは、学校が閉じ、病院が減り、バスが止まり、店が消えるということだ。インフラを維持するコストは変わらないのに、それを支える人が4割いなくなる。

一方、東京に人が集中すれば、通勤は混み、住宅は高く、保育園は足りない。人口減少と東京一極集中は、同じコインの裏表だ。

2050年の日本

2050年、日本の総人口は約1億人を割る見込みだ。2020年の1億2,615万人から約2割減。このシリーズで見てきた漁獲量の7割減米消費の6割減に続く、日本が「縮む」データの最終章だ。

だがその減り方は均一ではない。秋田は4割消え、東京は増える。日本は「縮む日本」と「膨らむ東京」の二重構造になっていく。

秋田の56万人。これは現在の鳥取県より少ない。2050年の秋田は、今の日本で最も人口が少ない県よりも少なくなる。

その未来まで、あと24年。

データ出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」/ 総務省「国勢調査」