コーヒーに一番お金を使う県、 意外すぎた。

47ものがたり vol.10 — データ出典:総務省統計局「家計調査」(2023〜2025年・3年平均使用)

コーヒーに一番お金を使う県はどこか。

喫茶店文化の名古屋、スタバ密度の高い東京、自家焙煎の盛んな京都。どれも違う。

1位は滋賀県。年間10,396円。

2位は京都(10,149円)、3位は茨城(9,749円)。東京は4位(9,679円)。意外すぎる顔ぶれだ。本記事の数値は3年平均(2023〜2025年)

なぜ滋賀なのか

順位県名3年平均
1位滋賀県10,396円
2位京都府10,149円
3位茨城県9,749円
4位東京都9,679円
5位兵庫県9,641円
6位広島県9,549円
7位岩手県9,460円

滋賀の1位にはいくつかの仮説がある。

仮説1: 京都・大阪への通勤コーヒー。滋賀県は京阪神のベッドタウン。通勤途中のコンビニコーヒーやカフェの利用が多い。「買って飲む」文化が根付いている。

仮説2: 共働き率の高さ。滋賀は共働き率が全国上位。朝の時間がない共働き世帯が、缶コーヒーやペットボトルコーヒーをまとめ買いする。

仮説3: 隣の京都の影響。京都は2位。コーヒー文化の強い京都圏に滋賀も含まれている。

コーヒーと県民性

ランキングの分布には面白いパターンがある。上位には「通勤県」が多い。滋賀、茨城、埼玉、神奈川。都市圏のベッドタウンで、通勤途中にコーヒーを買う人が多い。

逆に下位には地方の「お茶文化圏」が目立つ。静岡は緑茶、鹿児島は焼酎、沖縄はさんぴん茶。コーヒーが浸透しにくい「別の飲み物」が地元に存在する県では、コーヒー消費が低い傾向がある。

コーヒーの現在地

日本のコーヒー消費は、缶コーヒーの時代からコンビニコーヒー、サードウェーブと変化してきた。年間8,341円(全国平均)。月に700円。毎日1杯のコンビニコーヒー代にほぼ等しい。

コーヒーは「嗜好品」から「日常のインフラ」になった。そしてそのインフラを最も使い倒しているのは、朝の通勤電車に乗る滋賀県民だ。

データ出典:総務省統計局「家計調査」(2023〜2025年・3年平均使用)